ネルドリップコーヒーとは?入れ方やペーパードリップとの違いを解説
「ネルドリップコーヒーってよく聞くけど、普通のドリップコーヒーと何が違うの?」
ちょっとコーヒーに詳しくなるとこんな疑問が出てきますよね。
フィルターに布を使ってるぐらいしか知らないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- ネルドリップとは?
- ネルドリップとペーパードリップの味の違い
- ネルドリップコーヒーの入れ方
など知っているようで知らないネルドリップコーヒーについて解説します。
ネルドリップを知れば、新しいコーヒーの世界が広がりますよ!
自宅でコーヒーを飲もうとしたらコーヒー豆がない!ってことありませんか?
コーヒー豆のサブスクを活用すれば、コーヒー豆の買い忘れの心配なく毎日おいしいコーヒーが楽しめます!
下記の記事では、コーヒー豆のサブスク・定期便を紹介しています。
コーヒー豆のサブスク・定期便おすすめ人気ランキングはこちら>>
美味しいコーヒーを飲みながら今よりも体重を3Kgダイエットできたら良いですよね?
ダイエットコーヒーを活用すれば、おいしいコーヒーを飲みながらダイエットをすることができますよ!
下記の記事では飲みやすくて効果が出るダイエットコーヒーを紹介しています。
ネルドリップコーヒーとは?
ネルドリップコーヒーとは、布のフィルターを使用して抽出されたコーヒーのことです。
ネルドリップの名前の由来は、フィルターに使われている布の種類が「フランネル」という織物であることから来ています。
ネルと聞くとネルシャツを思い浮かべる方も多いかと思いますが、こちらも同じく「フランネル」のことを指します。
ネルドリップコーヒーのフィルターとネルシャツは、同じ種類の布が使われているということですね。
数あるコーヒーの抽出法の中でも歴史が長く、コーヒーを最も美味しく抽出できる方法とも呼ばれています。
ネルドリップコーヒーの歴史
ネルドリップコーヒーは、1821年にイギリスで誕生しています。
当時はネル袋と呼ばれる大きな袋にコーヒー豆を入れて、一度に大量のコーヒーを作るという方式でした。
時間が経ったものは温め直しての提供となるため、酸化して美味しくないコーヒーもあったそうです。
日本でネルドリップコーヒーが出てきたのは、昭和に入ってからです。
三浦義武さんという方が、昭和10年ごろに日本で初めてネルドリップコーヒーを提供したとされています。
ちなみにペーパーフィルターは、1908年にドイツのメリタさんが最初に考案したそうです。
ネルドリップとペーパードリップの味の違いとは?
コーヒーオイルが抽出されるかどうかがネルドリップとペーパードリップの大きな違いです。
ネルドリップは、コーヒーオイルが抽出されるのでまろやかな口当たりになります。
また、ペーパードリップに比べてゆっくり抽出されるため、より濃厚でコクのあるコーヒーになります。
対してペーパードリップは、すっきりした味わいになります。
ネルドリップに比べてフィルターの目が細かいため、雑味のないクリアなコーヒーが出来上がります。
どちらが良いというものではないので、自身の好みに合わせて選んでみましょう!
ネルドリップコーヒーに必要な器具とは?
ネルドリップでコーヒーを入れるには、どんな道具がいるのか気になりますよね。
ネルドリップコーヒーに必要な道具はこちらです。
では1つずつ解説していきますね。
ネルフィルター
ネルドリップコーヒーは、これがないと始まらないですよね。
コーヒー専門店に行くとネルフィルターを購入することができます。
今はアマゾンなどでも売っているので、購入しやすいところで買ってみましょう。
専用ハンドル、スタンド
HARIO
ネルドリップコーヒーには、画像のような専用スタンドとハンドルが必要になります。
これがないとネルフィルターを保持することができずコーヒーが抽出できません。
ペーパードリップ用のドリッパーがあれば、ハンドルだけでも抽出することは可能です。
ハンドルにネルフィルターを設置して、ドリッパーの上に乗せれば抽出できます。
ドリップポット
ドリップポットとは、画像のような注ぎ口が細いポットのことを指します。
ドリップポットを使うことで、コーヒーに注ぐお湯の量が安定して美味しいコーヒーになります。
抽出のムラがなくなるので、味のバラつきや雑味が軽減されます。
ネルドリップコーヒーの美味しい入れ方とは?
ここでは、美味しいネルドリップコーヒーの入れ方を解説します。
コーヒーは入れ方によって大きく味が変わります。
ご紹介する方法をベースに自身の好みに合わせてアレンジしてみてください。
入れ方の手順はこちら
順を追って説明するので、ぜひ参考にしてください!
ハンドルにネルフィルターをセットする
まず、ハンドルにネルフィルターをセットしましょう。
コーヒーの粉や抽出液が漏れないようにしっかりセットしてください。
未使用のネルフィルターを使う時は、糊や汚れが付着しているので使用前に水洗いをしましょう。
コーヒー豆の粉を入れる
コーヒー1杯分(120ml)に対して、10gのコーヒー豆の粉をネルフィルターに入れてください。
抽出にムラがでないように、粉を入れたらハンドルをゆすって平らにしましょう。
コーヒー豆の粉10gの測り方は、すりきり大さじ2杯で大体10gになります。
コーヒー豆の測り方について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください!
関連記事:コーヒー豆10gの測り方は大さじ2杯分の量?簡単に測れる器具や粒数を解説
コーヒー豆を蒸らす
20mlほどのお湯をコーヒー豆全体になじむようにゆっくり注ぎます。
注ぎ方は、中央から円を描くようにすると均等に注げます。
お湯を注いだ後は、1分ほど待ってコーヒー豆を蒸らしましょう。
この蒸らし工程によってコーヒーの成分が抽出しやすくなります。
お湯を注いで抽出する
蒸らしの工程が終わったら、残りのお湯を注いでいきます。
お湯を注ぐときは、中央からのの字を描くように注ぎましょう。
また、一気にすべてのお湯をいれるのではなく3回に分けて注いでください。
3回に分けて注ぐことでコーヒーの味が安定します。
注ぎ方としては、フィルター内の抽出液が3分の1になったらつぎ足しましょう。
3回全て注ぎ終わったら完成です。
ネルドリップで美味しいコーヒーを入れるポイントや下準備とは?
新品のネルフィルターを使用する際は、水洗いをするというお話をしましたが、もうひと手間加えることで更に美味しいコーヒーを入れることができます。
水洗いをした後に、鍋に水とネルフィルターとコーヒーの粉を入れて沸騰させます。
20分ほど煮るとフィルターがコーヒーになじみやすくなり、より美味しいコーヒーが抽出できます。
また、お湯を注ぐ際にはフィルターに直接当たらないように注いでください。
フィルターに直接当たるとお湯のままフィルターを通過するので、薄いコーヒーになってしまいます。
ネルドリップ向きのコーヒー豆とは?
ネルドリップに使うコーヒー豆は、中挽きから粗挽きがおすすめです。
ネルドリップは、抽出がゆっくりなので細挽きだと過抽出になる恐れがあります。
ペーパードリップよりも粗目の豆を使いましょう。
量については、10gを目安に好みで調整してください。
焙煎度合いや銘柄によっても変わるので、味を見ながら最適な量を探ってみましょう。
お湯の量とコーヒー豆の量については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:コーヒー豆一人分の量はどれくらい?グラム数の目安や測り方を解説
ネルドリップのフィルターの手入れや保管方法とは?
ネルフィルターは、ペーパーフィルターのように使い捨てではなく再利用できます。
しかし、手入れを怠ると臭いが付いたり、雑菌が繁殖して使えなくなってしまいます。
なので、ネルフィルターの手入れと保管はしっかりしましょう。
どのように手入れをしていいかわからない方も多いと思うので、簡単にできるネルフィルターの手入れ方法をご紹介します。
- 使い終わったネルフィルターを煮沸します。
- 煮沸後に軽く水でもみ洗いをします。
- 洗い終わったらネルフィルターを絞ります。
- ネルフィルターを広げて、ジップロックに入れます。
- ジップロックごと冷凍庫に入れて保管します。
次に使う時は、水にさらせばすぐに解凍できるので手間もかかりません。
水に浸して保管する方法もありますが、水の交換など管理が面倒なので冷凍庫で保管するのがおすすめです。
ネルフィルターは、20~30回を目安に交換してください。
ネルドリップコーヒーでいつもと違うコーヒーを入れてみよう!
ネルドリップコーヒーは、ペーパードリップで入れたコーヒーとは違った風味や味わいのコーヒーになります。
ネルドリップコーヒーを飲むといつもと違ったコーヒーが楽しめます。
ネルドリップコーヒーであなたのコーヒーのバリエーションを広げてみましょう。