本物のブルーマウンテンの値段はなぜ高い?価格や豆の品質を解説
高級コーヒーの代名詞ブルーマウンテンコーヒーですが、ブルーマウンテンの中にも本物があるのをご存じでしょうか?
同じブルーマウンテンでも購入する豆によって、値段や味が全く違ったものになります。
この記事では
- ブルーマウンテンコーヒーとは?
- 本物のブルーマウンテンコーヒーの値段と品質の関係
- 本物のブルーマウンテンコーヒーを見極める方法
などブルーマウンテンとはどういうコーヒー豆なのかについて解説します。
この記事を読んで、本物のブルーマウンテンを楽しみましょう!
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ブルーマウンテンコーヒーとは?
ブルーマウンテンコーヒーとは、ジャマイカ産の高級コーヒーのことを指します。
キリマンジャロ、ハワイコナと並び世界三大コーヒーとして知られています。
世界三大コーヒーであるブルーマウンテンとは、一体どのようなコーヒーなのかを見ていきましょう。
それでは解説していきますね!
ブルーマウンテンコーヒーの歴史と特徴
ブルーマウンテンの歴史は、1728年にニコラス・ローズ卿がジャマイカにコーヒーの苗を輸入したことから始まります。
この輸入したコーヒーの苗をブルーマウンテンエリアに植えて栽培し、現在のブルーマウンテンコーヒーに至るという流れです。
「ジャマイカ産のコーヒー=ブルーマウンテン」となりそうですが、そういうわけではありません。
ブルーマウンテンは、ブルーマウンテン山脈の標高800m~1200mにある政府指定のエリアで栽培されたコーヒー豆のみがブルーマウンテンを名乗ることができるのです。
このエリアは、寒暖差が大きくコーヒー豆を作るの最適な地形になっています。
コーヒー豆は、寒暖差があると膨らんだり縮んだりを繰り返します。
これによってコーヒー豆が引き締まって、味にコクが生まれるのです。
ただし、限られたエリアでの栽培になるので、生産量があまり多くありません。
そのため、ブルーマウンテンは希少価値の高い高級コーヒーになっています。
ブルーマウンテンのコーヒー豆は100g辺りの値段がなぜ高いのか?
ブルーマウンテンの相場は、100g辺り2000円~3000円ほどになります。
他のコーヒー豆が100g辺り1000円台ということを考えるとかなり高いですよね。
ブルーマウンテンの値段がなぜ高いのか?
最大の理由は、ブルーマウンテンの希少性にあります。
ブルーマウンテンは限られたエリアでしか栽培されないので、生産量が少ないです。
それに加えて、栽培されているエリアの傾斜がきつく機械を設置することができないため、全て人作業での対応になります。
そのため、ブルーマウンテンの栽培は大量生産が難しい環境なっています。
また、ブルーマウンテンのコーヒー豆は、害虫や病気など外的要因に非常に弱いため、豆自体の生産性も低いです。
味が良く人気が高いけれども生産量は少ないため、希少価値が高まりブルーマウンテンの値段は高額になっています。
本物のブルーマウンテンコーヒーの値段と品質の関係
限られたエリアでしか栽培されないブルーマウンテンコーヒーですが、その中でも品質によって等級が分けられています。
どのように分けられているのか見ていきましょう。
等級が分かれば、ブルーマウンテンについての理解がかなり深まりますよ!
厳しい等級の格付け
ブルーマウンテンの等級は、スクリーンサイズと呼ばれる豆のサイズと欠点豆の数によって決まります。
豆の大きさは、大きいほどコーヒーの実が完熟しているので美味しいとされています。
欠点豆は、コーヒーの味や風味を悪くする要素なので少なければ少ないほど良いです。
ブルーマウンテンの等級は、「ブルーマウンテンNo.1」「ブルーマウンテンNo.2」「ブルーマウンテンNo.3」「ブルーマウンテンセレクト」「ピーベリー」の5つです。
等級 | 生産場所 | スクリーンサイズ (豆の大きさ) | 欠点豆の数 |
ブルーマウンテンNo.1 | 政府指定のエリア | 6.8mm~7.2mm | 全体の3%以下 |
ブルーマウンテンNo.2 | 政府指定のエリア | 6.4mm~6.8mm | 全体の3%以下 |
ブルーマウンテンNo.3 | 政府指定のエリア | 6.0mm~6.4mm | 全体の3%以下 |
ブルーマウンテンセレクト | 政府指定のエリア | 大きさの選別なし | 全体の5%以下 |
ピーベリー | 政府指定のエリア | ピーベリーだけを選別 | ピーベリーだけを選別 |
上から順に豆の大きさが大きく、欠点豆の数が少ないので「ブルーマウンテンNo.1」が一番品質の高いブルーマウンテンになります。
ただし、ピーベリーは特殊です。
通常コーヒーチェリーの中には、コーヒー豆が2つ含まれていますが、片方だけが大きくなりが一つしかないコーヒー豆のことをピーベリーと言います。
コーヒー豆が1つしかないため、通常のコーヒー豆よりも豆が大きくなります。
ピーベリーは、ピーベリーのみを選別しているため、豆の大きさも大きくかつ欠点豆もほぼ0と高品質です。
その分値段も高くなる傾向にあります。
ブランド力の影響
ブルーマウンテンは、世界で初めてブランド化に成功したコーヒー豆と言われています。
そのため、コーヒーと言えばブルーマウンテンという印象を持っている人も多いでしょう。
早くからブランド化に成功した分、価格が高止まりしているため他の銘柄に比べて割高になっています。
ブルーマウンテンにしか出せない美味しさがあるので、購入する価値はありますよ。
本物のブルーマウンテンコーヒーの味わい
世界三大コーヒーであるブルーマウンテンは、どんな味わいのコーヒーなのか気になりますよね。
値段が高額なので、名前は知ってるけど飲んだことがないという人も多いでしょう。
ブルーマウンテンコーヒーがどんな味わいなのか解説していきますね!
繊細でフルーティーな風味
ブルーマウンテンコーヒー最大の特徴は、繊細でフルーティーな風味です。
その豊潤な香りは、ブルーマウンテンにしか出せません。
また、苦味や酸味などのバランスが絶妙でブルーマウンテンの風味のバランスは黄金のバランスと言われています。
バランスが良いのでクセがなく飲みやすいのも特徴です。
最高ランク「ブルーマウンテンNo.1」にしかない本物の魅力
ブルーマウンテンコーヒーの最高ランクである「ブルーマウンテンNo.1」には、他のブルーマウンテンコーヒーにはない魅力があります。
品質の高さが保証されており、その価値は他のブルーマウンテンコーヒーよりも一段上です。
そのため、ブルーマウンテン最大の特徴であるフルーティーな風味を最大限に感じる事ができます。
また、「ブルーマウンテンNo.1」は他の銘柄も含めてコーヒー豆の中で唯一輸送を木樽で行っています。
木樽で輸送を行うと樽が湿度や温度を適度に調整するので、コーヒーの鮮度を保つことができるのです。
そのため、「ブルーマウンテンNo.1」は他の等級に比べて、輸送でも劣化していない品質の高いコーヒーでもあります。
本物のブルーマウンテンコーヒーを見極める方法
ブルーマウンテンコーヒーを見極めるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
本物のブルーマウンテンを見極めて、本物のブルーマウンテンコーヒーを楽しみましょう!
100%ストレートの選び方
本物のブルーマウンテンコーヒーを選ぶ際には、まず100%ストレートの商品を選ぶことが重要です。
なぜなら、ブルーマウンテンコーヒーは他のコーヒー豆とブレンドされることがあり、本来のブルーマウンテンコーヒーの味わいや香りが楽しめない可能性があるからです。
本物のブルーマウンテンを楽しみたい場合は、ブルーマウンテンブレンドという名称のコーヒー豆は避けてください。
100%ストレートのブルーマウンテンコーヒーは、パッケージや商品の説明にブルーマウンテン100%と記載されています。
ブルーマウンテン100%と記載されているものを選べば、他の豆は全く入っていないブルーマウンテンしか入っていないコーヒー豆を購入できます。
通販や喫茶店での購入ポイント
ブルーマウンテンは、人気と値段の高さから偽物が出回っている状況です。
生産量よりも流通量の方が多いという異常な状態です。
なので、購入する際には注意が必要です。
あまりにも価格が安すぎるものなどは、偽物の可能性が高いのでやめておきましょう。
普段利用しているような信頼できる購入先や喫茶店がある方は、そこからの購入をおすすめします。
信頼できる購入先がない方は、百貨店内にあるコーヒーショップやカルディなどで購入してみましょう。
本物のブルーマウンテンコーヒーを楽しむための飲み方
ブルーマウンテンを買ったら、その良さを最大限に引き出して楽しみたいですよね。
ここからは、ブルーマウンテンの淹れ方のコツや他のコーヒー豆との違いを解説します。
淹れ方のコツと抽出器具の選び方
まず豆の挽き方ですが、ブルーマウンテンコーヒーは中挽きがおすすめです。
ブルーマウンテンの特徴は風味のバランスなので、バランスを崩さない中挽きにしましょう。
また、お湯の温度は熱すぎずぬるすぎずの90℃程度が良いでしょう。
高温のお湯だと苦味が強くなり、低温だと風味が引き出せないので注意してください。
抽出器具は、ペーパードリップ・サイフォン式・ネルドリップ・フレンチプレスなど好みの器具を使ってOKです。
自宅にある器具を使って、ブルーマウンテンを楽しんでください!
他のコーヒー豆との比較
世界三大コーヒー「ブルーマウンテン、キリマンジャロ、ハワイコナ」の特徴の違いを比較してみましょう。
- ブルーマウンテン
とにかく味や風味のバランスが良く飲みやすいのが特徴 - キリマンジャロ
コーヒー特有の良質で爽やかな酸味が特徴 - ハワイコナ
苦味が少なく柔らかい酸味が特徴
苦味が苦手な人におすすめ
ブルーマウンテンとハワイコナは飲みやすく万人受けするコーヒーという印象ですね。
キリマンジャロは、酸味が強いので好き嫌いが結構分かれます。
酸味が強いと言っても良質な酸味なので、美味しいコーヒーの酸味を知りたいという人は、一度キリマンジャロを飲んでみるのがおすすめです。
ブルーマウンテンを飲んでいるのは日本だけ?
ブルーマウンテンを飲んでいるのは日本だけ?というのを聞いたことがないでしょうか。
実は、ブルーマウンテンの80%が日本へ輸出されています。
ほとんどのブルーマウンテンが日本で消費されているということですね。
これほどまでに日本でブルーマウンテンが消費されるようになったのには、理由があります。
日本に初めてブルーマウンテンが輸入された頃、日本の喫茶店で提供されていたコーヒーは、苦味や酸味がきつくあまり美味しいといえるコーヒーではありませんでした。
そんな状況の日本に入ってきたブルーマウンテンの味は、他のコーヒーと一線を画していました。
そのような背景から日本では、美味しい高級コーヒーといえばブルーマウンテンというイメージになり、いまだに多くの方に愛されているのです。
本物のブルーマウンテンコーヒーを飲んでみよう!
コーヒー好きなら本物のブルーマウンテンを一度は飲んでみたいですよね!
ブルーマウンテンの豊潤な風味を楽しむには、100%ストレートの豆を使ったコーヒーが必須です。
100%ストレートのブルーマウンテンを購入する際は、百貨店など信頼できる購入先から購入してください。
また、ブルーマウンテンの特徴を最大限に引き出すためには、抽出時のお湯の温度(90℃)や豆の挽き方(中挽き)にも気を付けましょう。
100%ストレートの豆を使ったブルーマウンテンをコーヒーを喫茶店や自宅で楽しんでみましょう!