デカフェコーヒー(カフェインレス)を自宅で作る方法は?作り方や危険性について解説
「デカフェコーヒーがない!」
デカフェコーヒーを飲もうとしたら切らしていたってことありますよね。
普通のコーヒーはあるけど夜だから飲みたくない。
こんな時に普通のコーヒー豆をデカフェにする方法ってあるのかな?と思ったことはありませんか。
この記事では
- デカフェコーヒー(カフェインレス)とは?
- コーヒー豆からカフェインを除去する仕組みや作り方
- デカフェコーヒー(カフェインレス)は自宅で作れるのか?
などデカフェコーヒーについて解説していきます。
簡易的なデカフェコーヒーの作り方も紹介するので、ぜひご覧ください。
自宅でコーヒーを飲もうとしたらコーヒー豆がない!ってことありませんか?
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デカフェコーヒー(カフェインレス)とは?
デカフェコーヒーとは、カフェインを除去したコーヒーのことです。
デカフェとは「カフェインを抜いた」という意味で、カフェインの含有量が0.2%以下のコーヒーがデカフェコーヒーになります。
デカフェコーヒーと似た製品でカフェインレスコーヒーというものがありますが、カフェインの含有量が10%以下のコーヒーをカフェインレスコーヒーと言います。
全くカフェインが含まれていないコーヒーは、ノンカフェインコーヒーになります。
コーヒーの種類 | カフェインの含有量 |
デカフェコーヒー | 0.2%以下 |
カフェインレスコーヒー | 10%以下 |
ノンカフェインコーヒー | 0% |
コーヒー豆からカフェインを除去する仕組みや作り方
コーヒーからカフェインを取り除くといっても一体どうやっているのか想像もつきませんよね。
口に入れるものなので、どうやって作られているかは気になるところです。
カフェインを取り除く主な方法は3つあります。
ではそれぞれ解説していきますね。
薬品を使った作り方
ベンゼンやジクロロメタンなどの薬品を使ってカフェインを除去する方法です。
薬品の中にコーヒー豆を入れてカフェインを除去します。
一定時間薬品に漬けてカフェインが除去されたらコーヒー豆を取り出すという方法です。
使われている薬品には、高温で揮発する性質があり抽出時に揮発するため、薬品がコーヒーに残留することはないとされています。
しかし、確実に薬品が残らないという保証もないので、安全面から日本では禁止されている方法です。
水を使った作り方
コーヒー豆を熱湯に漬けるとカフェインが溶けだすという性質を利用した方法です。
熱湯にコーヒー豆を漬けてカフェインを抽出した後、コーヒー豆を取り出します。
抽出された水をカフェインだけが除去できるフィルターに通します。
フィルターに通した後の水に再度コーヒー豆を入れて、カフェイン以外の成分をコーヒー豆に戻せばコーヒーの風味や味が戻るという方法です。
ただし、完全に成分が戻るわけではないので、風味や味は劣化してしまいます。
超臨界二酸化炭素抽出法
なんだか仰々しい名前が付いていますが、簡単に言うと特殊な状態にある二酸化炭素の性質を利用して、コーヒー豆のカフェインを除去するという方法です。
特殊な状態というのが超臨界と呼ばれるもので、期待と液体両方の性質を持っている状態のことを指します。
なんだかすごそうな二酸化炭素ですね。
この特殊な二酸化炭素を使った方法でカフェインを除去するとコーヒーの風味を損なわずにデカフェコーヒーを作ることができます。
特殊な二酸化炭素を扱うための設備が必要というデメリットはありますが、大手コーヒーチェーンを中心に採用されているメジャーな方法です。
デカフェコーヒー(カフェインレス)は自宅で作れるのか?
自宅でデカフェコーヒーを作ることはほぼ不可能と言っていいでしょう。
前述した通りコーヒー豆のカフェインを除去するには、特殊な設備・道具・薬品が必要になってきます。
個人で揃えるのはかなり厳しいですよね。
自宅でデカフェコーヒーは作れませんが、カフェインを少なくしたコーヒーを作ることは可能です。
その方法がこちら
- カップにコーヒーの粉と水を入れる
- スプーンでコーヒーの粉をかき混ぜる
- 色が出たらフィルターで濾しながら別のカップへ移す
- アイス:氷を入れて完成
ホット:レンジで温めて完成
カフェインは温度が低いほど溶けだしにくいという性質があります。
その性質を利用して熱湯ではなく、水でコーヒーを抽出しカフェインを少なくしようという作り方です。
「水出しコーヒーと一緒ではないのか?」という疑問が出てきますが、水出しコーヒーと違う点は短時間で抽出しているということです。
水出しコーヒーのようにコーヒー豆を長時間水に漬けて抽出すると時間が長い分、多くのカフェインが抽出されます。
低い温度かつ短時間で抽出するために、スプーンで混ぜて抽出を早めています。
味に関しては、やや薄めのコーヒーという印象です。
自宅で簡易的に作るデカフェコーヒーとしては十分なクオリティになります。
超臨界二酸化炭素抽出法や使っている薬品の安全性は大丈夫?
前述した通り、ベンゼンやジクロロメタンを使った方法は残留リスクがあり危険です。
方法としては危険ですが、日本で販売が禁止されているので、誤って購入してしまう心配はありません。
超臨界二酸化炭素抽出法は、安全性の高い製法になります。
理由としては、使用しているものが毒性のない二酸化炭素ということです。
万が一コーヒー豆に残ってしまっても害がないので安心です。
また、可燃性もないので製造工程で燃えることもありません。
製造面での安全性も高い方法といえます。
デカフェコーヒー(カフェインレス)は体に悪いのか?
デカフェコーヒーは、カフェインの取り過ぎを抑制する体に良い飲み物です。
コーヒーの場合は、飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取で体調が悪くなることがあります。
デカフェコーヒーの場合は、カフェインが除去されているので過剰摂取する心配がありません。
カフェインの摂取量を調整するという意味でも、積極的にデカフェコーヒーを活用していきましょう!
こちらの記事では、カフェインが体に与える影響についても解説してるので、興味のある方はぜひご覧ください!
関連記事:コーヒーでお腹を壊すのはなぜ?下痢になる原因や治し方を解説
デカフェコーヒー(カフェインレス)で水出しコーヒーを作る方法
毎回デカフェコーヒーを抽出するのって面倒ですよね。
水出しコーヒーのようにまとめて作って注ぐだけにしたいという人も多いでしょう。
そんな方のために、デカフェコーヒーで水出しコーヒーを作る方法をご紹介します。
まず、用意するものはこちら
- 水:1200ml
- コーヒーを入れる容器(麦茶を入れるポットなど)
- だしパック、お茶パック
- デカフェのコーヒー豆(粉):80g
この4つを用意してください。
コーヒーを入れる容器は、麦茶を冷蔵庫で保管する時に使うプラスチックやガラスの容器でOKです。
よく見る注ぎ口が付いていて、直接カップに注げる下のような容器です。
コーヒー豆の量はすりきり大さじ16杯で大体80gになります。
コーヒー豆の量の測り方について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事:コーヒー豆10gの測り方は大さじ2杯分の量?簡単に測れる器具や粒数を解説
- パックにコーヒー豆を詰める
1つに入らない場合は複数に分けてください - 容器にパックを入れる
- パックを入れ終わったら水を注ぐ
- 冷蔵庫に入れて8時間待つ
豆の挽き方は、まず中細挽きで1度作ってみましょう。
その後、味を見ながら好みで調整してください。
注意点としては、パックにコーヒー豆を詰め過ぎないことです。
パンパンに詰めるとうまくコーヒーが抽出されずに薄いコーヒーになります。
パックの大きさに合わせて、複数にコーヒー豆を分けて詰めるなどしましょう。
水出しに使うデカフェのコーヒー豆は何がいいかわからないという方は、おすすめなのがスタバのデカフェコーヒーです。
水出しコーヒーに使ってもしっかりとしたコーヒーの風味があり、味に癖がないので人によって好き嫌いが分かれないデカフェコーヒーです。
試しにデカフェコーヒーで水出しコーヒーを作ってみたいという方におすすめです!
デカフェコーヒー(カフェインレス)は市販のもので楽しもう!
デカフェコーヒーを自宅で作るのは、非常に難しいです。
簡易的な作り方をご紹介しましたが、市販のものに比べるとカフェインの含有量が多くなります。
市販のデカフェコーヒーの方がコーヒーの風味も良く美味しいので、積極的に活用しましょう!